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【保護者報告会 ~もう一つの大切なフィールド活動~】(2023.11)

フィールドチームが主に活動しているボンゴボンドゥスタジアム近辺のレストランで、先日保護者報告会が行われました。
この報告会は定期的に行われていて、エクマットラアカデミーに入所した子どものご家族への活動報告や意見交換を目的としています。
エクマットラに来る子どもの中には、身寄りが誰もいない子もいれば、家族がいる子もいます。 家族がいない子どもに関しては、私達が団体として警察に届け出を提出し親代わりとなり育てていくのですが、親御さんがご健在の場合はお子さんを引き受ける時もその後も、その方々の意志や存在を尊重するよう努めています。
多くのお母さんたちは、始めは我が子を手放すことに抵抗を感じ、エクマットラに入所させることを望みません。
その一番の理由は、離れ離れに暮らすことの寂しさからくるものですが、それに加えて働き手が減るという生活上の切実な理由もあります。
バングラデシュでは大人よりも小さな子どもが物乞いをした方がお金を多くもらえるので、幼い我が子に物乞いをさせている親も沢山います。
それはその親御さんたちが悪ということよりも、その方々も貧困の中でそうした生き方をしないと生き抜いてこられなかったという社会的背景があります。
お子さんがエクマットラへの入所を希望している場合、そうしたお母さんたちには
「今辛いかもしれないけれど、どうか私たちを信じて預けてほしい。今のままなら、いつか子どもも大きくなって物乞いをしてもお金をもらえなくなる日が来る。その時には更にあなたも歳を重ねている。今私たちに預けてこの子が勉強する機会を得られたら、大きくなった時にこの子は必ず職に就いて収入を得ることができる。あなたの将来も安泰となります。」
ということを理解してもらうために、説得を重ねます。
どんなにお話しても納得いただけない場合もありますが、それでも沢山の親御さんは我が子の将来を思い、エクマットラや他の団体に入所させるという決断をしてくださいます。
正直な話、どんな生き方が一番良いのかなんて誰にも分からないですし、エクマットラに入ることが全ての正解ではないと思うので、貧しい中でも家族で頑張って一緒に生きていきたい、という親御さんやお子さんに関しては私たちの出る幕はなく、もちろんその方々の想いを尊重します。
けれど、今の状態からなんとか抜け出したい、勉強する機会を掴みたい、と切実に思い、私たちを信頼して預けてくれる保護者の方々やお子さんに関しては、責任を持って一人前に育てる覚悟で引き受けています。
そんな親御さんたちに、大切な我が子がアカデミーでどんな成長を遂げているかを報告し、安心と共に喜んでいただく機会がこの保護者報告会です。
この日は大樹さん率いるフィールドチームと共に、エクマットラの卒業生でありダッカのエリート校に合格したオントルとモニルも参加してくれて、自分自身のエクマットラでの経験や成功体験を話してくれました。
保護者の皆さんもそのサクセスストーリーに目を輝かせて、未来の我が子の姿に想いを馳せているようでした。