雇用創出と収益事業
エクマットラは寄付のみに頼らない自立した団体であるために、また独自の活動を継続していくために、自らの強みを生かした事業を行い雇用や収益を生み出しています。
経済的・精神的に自立することが困難な状況にある貧困層の女性達に、手工芸のトレーニングを行い、クラフト製品を制作・販売するハンディクラフト事業。
バングラデシュの人々にエクマットラの活動を認知してもらう懸け橋の場となり、また高学年でサービス業を希望する子どもにとっては職業訓練の場にもなるレストラン事業。
そしてエクマットラの最大の強みでもある映像制作事業などです。特に映像制作事業は、その品質や内容に対して国内外から高い評価を得ており、近年は団体運営の要の事業として成長を遂げています。
エクマットラは、これらの収益事業により運営費を賄い、子ども達の将来のための雇用を生み出すことで、独自の活動を継続していくことを目指しています。
ハンディクラフト事業
路上生活をしている子どもたちへの直接的な支援に加えて、経済的に困難な状況にあるバングラデシュの母親や妊娠した女性たちへの自立支援としてエクマットラハンディクラフト工房を立ち上げました。
この国では貧困が理由で路上生活をしたり、学業からドロップアウトしてしまう子ども達が後を絶ちませんが、母親が安定した収入をもち経済的にも精神的にも自立することで、その子ども達も継続して教育を受けることができます。
エクマットラハンディクラフトでは、品質にこだわりながら、バングラデシュの伝統衣装に使うストーンやこの国の特産品であるジュートを使い、一つひとつ心を込めて作られた商品をバングラデシュ国内・国外にお届けしています。
メディア事業
エクマットラは創立当初から、映像を通じて多くの人々にストリートチルドレンの置かれた状況やこの国の社会問題を提議することができると信じ、社会啓発の一環として映像制作に力を入れてきました。その技術や経験を活かし、2008年からは本格的に事業として映像制作を開始。 これまでに社会問題を扱った5本の映画を自主製作し、外部としては政府、国連、JICAなどの援助機関、現地企業、日系企業、様々な法人や他団体などから事業紹介映像、活動紹介映像、コマーシャルなど幅広い種類の映像制作を受注しています。現在、映像制作はエクマットラの主な収益源であり、団体の運営費を支えています。