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Shubhashish Roy /エクマットラ代表

映画監督/ダッカ大学国際関係学修士

この国に蔓延る貧困や社会的格差を目の当たりにし、同じ志を持つ仲間たちとダッカ大学で出会い、彼らと共にエクマットラの活動を始めました。 私はエクマットラの活動、主に映像制作を通じて、子ども達のためのより良い社会構築に貢献していきたいと思います。 恵まれた環境で育った私や人々が、恵まれない子どもたちの現実を無視するということを、自分自身も周囲も受け入れてしまってはいけないと常に考えてきました。
私たちはユニークでクリエイティブな方法で、恵まれた社会と恵まれない方々を繋げていきたいと思っています。その一つが映像制作による啓発活動です。この国の人々に、路上生活をする子どもたちはこの国の未来であり、今の状況は皆さん一人一人が作り出しているのだと、だから自国の問題として皆さんも活動に参加してほしいと、映像を通じて訴え続けてきました。そのように私たちは、既存の社会活動団体の概念にとらわれずに様々なアプローチで子どもたちの不平等を解消しようとしてきたのです。
路上で暮らす子どもたちがエクマットラからの支援を受けて、幸せで健康的な生活を送っている姿を見ると、彼らのためにもっと働こうという気持ちが湧いてきます。 この活動が継続的なものであり続けるために、私たちは常にエクマットラを寄付金で成り立つ団体ではなく、運営費を自己収益で賄える自立した団体であるよう心がけています。そのため、支援者の方々からの寄付を活用するだけでなく、多くのパートナーやサポーターから様々な形での協力を受けて、エクマットラを持続可能で自立したものにするために、創造的な取り組みを行い運営しているのです。
今後どんなに時間がかかっても、私は全ての子どもが社会で平等に扱われ、児童労働のない健やかで幸せなバングラデシュを見たいと思っています。エクマットラが、そのような明るい未来をこの国や世界にもたらす重要な推進力になると信じています。